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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「SF挿絵画家の時代」

SF挿絵画家の時代
SF挿絵画家の時代
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大橋 博之
本の雑誌社
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 本書を読んでいる最中に、依光隆氏の訃報をニュースで知った。R.I.P.。

 本書は、主にSFの黎明期から「SF挿絵」の世界で活躍してきた画家71人を紹介する書籍。どういう本かは、細かいことを言うより、出版社のサイトの目次から引用した顔ぶれを見たほうが早い。

01 古賀亜十夫/02 山川惣治/03 金子三蔵/04 桜井誠/05 鈴木義治/06 武部本一郎/07 中山正美/08 小松崎茂/09 岩田浩昌/10 太田大八/11 南村喬之/12 若菜珪/13 谷俊彦/14 秋吉巒/15 石原豪人/16 依光隆/17 濱野彰親/18 勝呂忠/19 柳柊二/20 白吉辰三/21 中島靖侃/22 祐天寺三郎/23 長尾みのる/24 坂入徳次郎/25 江口まひろ/26 松田正久/27 日下弘/28 真鍋博/29 中村宏/30 金森達/31 佐々木侃司/32 中西立太/33 生頼範義/34 深井国/35 毛利彰/36 根本圭助/37 畑農照雄/38 高荷義之/39 渡辺正美/40 伊藤展安/41 梶田達二/42 木村光佑/43 水野良太郎/44 野田弘志/45 司修/46 長岡秀星/47 赤坂三好/48 松本零士/49 小林弘隆/50 辰巳四郎/51 山野辺進/52 原田維夫/53 林巳沙夫/54 楢喜八/55 岩淵慶造/56 新井苑子/57 畑田国男/58 大西将美/59 山田維史/60 中原脩/61 佐治嘉隆/62 斎藤和明/63 杉本一文/64 角田純男/65 中西信行/66 野中昇/67 宮武一貴/68 加藤直之/69 岩崎政志/70 佐竹美保/71 小阪淳

http://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860112332.html

 主に、1960年代前後生まれの(元)SF少年には、名前を見ただけで絵が浮かぶラインナップだと思う。特に、かつてのジュブナイルSFや、古いSFマガジン、ハヤカワSFシリーズ、ハヤカワSF文庫白背などを読み漁った人など。実際に読んできだ人(私を含め)であれば「ああ、あれかぁ」などとイメージが湧いて、盛り上がれると思う。

 ただし、読者を選ぶ本でもある。実際の絵がさほど多く載っているわけではないので、語られている本の実物を読んでない人にはピンと来ないかも。

 解説は、作品というよりも、それぞれの画家の略歴や人となり、こだわりポイントなどを、4ページ程度で簡潔にまとめたもの。このへんも、各画家やその作品に思い入れがある人には読みごたえがあるけど、そうでない人には向かないかも。並びはおそらくそれぞれの生年。続けて読むと、その時代の挿絵画家のアプローチやポジション、流行などが見えるようなそうでもないような。

 ちなみに、椎名林檎が辰巳四郎の姪というのは知らなかった。

「日経Linux」2013年1月号

 12月上旬に発売されたんだけど、なんとか年内に通読したので、メモ。

 特集1が「さらばWindows」ということで、Windowsからの置き換えや共存などについて。入門的な内容が中心だけど、LikewiseOpenでADに参加とか、IPsecとか、資産管理ツールとかの、企業導入で使えそうなネタも。関連する記事では、アシスト社のUbuntu移行体験記連載(最終回)が、実際の導入編で、インストールやデータ移行、プリンタ運用、クライアントポリシーなどについて。

 特集2が「最新Ubuntuの隠された実力を100%引き出す」で、UIの使い方のほか、WebAppsの最小限の作り方も解説していた。特集3が「Androidスティックを改造する」で、メディアサーバー化など。

 特別企画は、徳丸浩氏による「なりすまし投稿を遮断するWebセキュリティ強化術」。同一生成元ポリシーやCSRF、XSS、HTTPヘッダーインジェクション、クリックジャッキング、DNSリバインディングなどの攻撃について解説している。コラムとして、Torについての解説も。

 中井悦司氏の「クラウド時代のサーバー構築・運用の基礎」(最終回)は、ここまで構築してきたネットワークにバックアップサーバー機能を作って完成。要素技術は、これまで使ったNATやiCSCI、LUKSなどのほか、LUKSとrsyncを使ったバックアップスクリプトなど。

 そのほか、OSS開発者インタビュー連載が、KNOPPIXの須崎氏。旧型PC+ディストリビューション連載が、初期ネットブックにPCLinuxOSをインストール。今月のフリーソフトがGPartedで、新機能であるLVMのPVのサイズ変更の例も。PaaS連載が、Cloud FoundryのPaaSサービスを使ってRubyアプリやSpringアプリを動かす例。ハイブリッドAndroidアプリ連載が、カードデッキ機能の実装を、主に表示や保存について。美女Linux連載がapt-getなど。Linux活用超入門連載(最終回)が、vi(m)とEmacsの基礎。LPIC連載が、PostgreSQLのインストール後の初期設定と、SELECTやINSERTなどの基礎。カーネル機能連載が、ベンチマークなどのためにディスクキャッシュを解放する方法。トラブルシューティング連載が、RHEL5+ワイド画面や、awesomeでのツールバーなど、ややマニアックな相談が。

 それと、マンガ「#!シス管系女子」の今回は環境変数とコマンド置換がテーマ。`〜`でなく$(〜)なので入れ子にできる。「ツッコんだら負けだわ」で笑った。

「中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?」

中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?
NHK_PR1号
新潮社
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 Twitterでおなじみ@NHK_PRさんが、twitter担当になってからのできごとを語るエッセイ。Twitterのとおりの、ユルいけどどこか真面目さを感じる語り口で書かれていて、私を含む@NHK_PRさんファンは楽しめると思う。

 あと、本書を読んで、改めて“素のキャラなのか、計算なのか、謎”と思った。というより、賢くないとできないし、賢いだけではできないよなぁ、と。特に、メッセージ的な言葉を、直接語らず、ほかの人との会話に折り込んでくるあたりとかが、上手いと思った。

「「カルト宗教」取材したらこうだった」

「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)
藤倉 善郎
宝島社
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 「やや日刊カルト新聞」の人による、取材体験手記。ブログの内容をまとめたものではなく、ブログと共通する“笑いながら怒っている人”的なノリで、学生時代の体験や、潜入取材の体験、暴飲暴食デモなどについて語っている。

 ちなみに、オビでは「セックス教団が主催する(略)合宿に潜入すると……」というヒキになっているけど、本文の該当箇所では「モテない男は宗教でもモテない」という体験になっていたw

「ゲゲゲの家計簿」上・下

 水木しげるの自伝はいくつかあるけど、また1つ登場。今回は家計簿を軸にした話で、水木荘時代から水木プロ設立までを、時代背景を折り込みながらマンガで描いている。あいかわらず、苦労話なんだけどどこかのほほんとした作風で、「水木しげるの最高傑作は水木しげるかもしれない」(呉智英氏?)というのも納得。

 なお、「ゲゲゲの女房」ヒットに刺激されてか、下巻は布枝夫人との生活が描かれている。上下巻続きで夫人との対談も載っていて、これがいい味出してた。

Gmailアカウント乗っ取りをくらいました

 報告が遅れましたが、一連のGmailアカウント乗っ取りを私もくらいました。

 Gmailのemasakaから、2012年12月25日9:00am前後に、Subjectなし、本文URLのみのメールを受け取られた方は、リンクにアクセスせず無視またはメール削除をお願いします。申しわけありません。

 ひとまず、パスワードを変更するとともに、二段階認証を有効にしてあります。

 「謝罪はいいから、なにをやったか、心あたりを説明すべき」というご意見もあり、それは正当だと思うのですが、経路もわからず、やっちゃった感の覚えもなく、「最近PCでやったこと」は膨大なので、心あたりがないのが正直なところです。ひとまず自分の場合のデータを挙げておきます。

  • USAからのログインが記録されていた
  • 二段階認証は使っていなかった
  • 公衆無線LAN APは、少なくともここ1年ぐらいは使っていない
  • GmailでHTTPSでなくHTTPを使う設定はしていない

「12月25日の怪物」

 ネタバレになるかもしれないけど、サンタクロースとナマハゲを結んだノンフィクション。サンタクロースとクリスマスの歴史を追って世界各地を訪ねていくうちに、各地の「新しい年を迎えるための来訪神にまつわる風習」が現れてくるところが面白い。フィンランドでサンタクロースの元になったヨールプッキとか、オーストラリアのクランプスとか、オランダのシンタクラースと従者ズワルト・ピートとか。

 テーマは民俗学なんだけど、書き方としては紀行文で、著者の思い入れや旅でのできごとなどの記述も多い。

「テラフォーマーズ」1〜3

 「[N] “進撃の巨人”が好きならとオススメされた火星が舞台のマンガ「テラフォーマーズ」」を見て、既刊の1〜3巻を読んでみた。

 詳しい説明は避けるとして、このマンガの見せどころは、それぞれのキャラクターの特技が明らかになるところだと思う。その点は「ジョジョ」とか「トライガン」とか「バキ」とかもそうなんだけど、それらと違うのは、特技を持つのが味方側ばかりなこと。なので、味方側をストーリー上で長く活躍させるのが難しくて、潔いな。その点では、「甲賀忍法帖」とかに近いのかも(あとアノ点でも)。

Emacsにファイルを送るNaitilusスクリプト

 Nautilusのスクリプトを初めて書いた。1行だけど。

 開いているEmacsにemacsclientからファイルを送る(開かせる)もの。たぶん、自分だけ得するツール。

Maker Faire Tokyo 2012に行ってきた

 人がいっぱいいました(←小学生の作文)。

 蒸気エンジンで動き、カード状の紙でプログラムする自動車、その名も「ディファレンシャルエンジントラクター」(だったと思う)。

ディファレンシャルエンジントラクター

 テスラコイル工作キット。

テスラコイル工作キット

 フーリエ級数合成機。

フーリエ級数合成機

 ニキシー管。

ニキシー管

 小江戸らぐ工作部 with Ejectコマンドユーザー会。

小江戸らぐ工作部 with Ejectコマンドユーザー会

「Ubuntu Magazine」vol.10

 毎度おなじみUbuntu専門誌。みんな大好き「うぶんちゅ」は、“動かし隊”ネタ。お題のデバイスが登場したコマは、ページをめくり間違えたかと思ったw。で、本家「動かし隊」記事のほうにもつながっていて……ってそこ?w

 メインとなるのが、最新版であるUbuntu 12.10の解説。変更点ツアーの「Ubuntu 12.10はこんなにスゴイ」、さまざまなインストール方法を解説する「Ubuntu 12.10日本語Remixをインストールする」、いろいろな初期設置を紹介する「12.10セットアップ完全ガイド」の記事がある。

 ほか、Tipsを紹介する「あなたの知らないUbuntu新常識」や、GNOME Shellを採用したGNOME Remix(UGR)を解説した「GNOME Remixで快適デスクトップ」、CentOSと比較した「CentOSユーザーへのUbuntu招待状」など。

 「発掘!! お宝アプリ」連載では、前号のアプリ特集に続いてDiffPDFが取り上げられていた。Load TestではGNOMEをEmacs風バインディングにする設定なども。コマンドライン連載がループと分岐。

「WEB+DB PRESS」vol.71

WEB+DB PRESS Vol.71
WEB+DB PRESS Vol.71
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竹迫 良範 Jxck じょさん 後藤 秀宣 藤原 俊一郎 奥野 幹也 堤 智代 森田 創 中島 聡 A-Listers はまちや2 相澤 歩 柴田 博志 池田 尚史 梅澤 雄一郎 九岡 佑介 近藤 宇智朗 佐藤 鉄平 mala
技術評論社
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 発売から1か月以上たってるけど、通読したのでメモとして。

 特集1が「安全・堅牢なWebサイトの作り方」。セキュリティの話というだけじゃなくて、HTML5に代表される「いまどきのWeb技術」の仕組みを解説し、そこにセキュリティの問題をからめていくという形で、そのあたりのまとめとして参考になる。

 特集2が「WebSocket実践入門」。WebSocket自体の仕組みや仕様と、Node.jsとSocket.IOを使ってアプリを作る実例をあわせて解説している。

 特集3が「はじめてのHeroku」。Herokuの入門からアドオン、ノウハウまで解説している。私の場合、自分がHerokuで使っている機能以外はけっこう知らないので、フムフムと思いながら読んだ。

 特別企画は、JavaやScalaのWebアプリケーションフレームワークのPlay framework 2について、主にScalaで解説。

 フロントエンドWeb戦略室連載は、ネイティブアプリ(インストール型アプリ)のXSSと、HTMLサニタイジングのアンチパターン、ローカルHTMLのsame origin policyについて。

 Comparators連載は、図解するときのLayeredスタイル(静的な関係)とConnectedスタイル(動的な関係)、そして図が威力を持ちすぎてしまうケースについて。

 ほか、Ruby連載は、デバッグツールとしてのPry。JavaScript連載は、パフォーマンスやonメソッド、Deferredなど、最近のjQueryの機能。Java連載は、メモリリークの解析方法とよくあるパターン。PHP連載は、DI(Dependency Injection)の解説とSymfonyでの実例。Perl連載は、ISUCON常勝の藤原俊一郎氏によるプロファイリングやベンチマークの手法の解説。SQL連載は、結合従属性(JD)と第4〜6正規形。シューカツ女子改め内定女子の会社訪問記連載は、twitter4jほかの山本裕介氏。

「風雲児たち 幕末編」21巻

風雲児たち 幕末編 21 (SPコミックス)
みなもと 太郎
リイド社 (2012-11-29)

 1巻まるごと桜田門外の変。独自の解釈や、ギャグ抜きで迫力の殺陣をまじえ、もちろん全体ではギャグもふんだんに入れて、「幕末の転換点」「内乱の時代の幕開け」としての桜田門外の変の全貌を描いている。

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